2010年1月アーカイブ

旨いお話

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 厳しい寒さが続いています。皆様はどんな冬をお過ごしですか。今回は、『旨い』お話をいたします。
うまい話には気をつけろと言います。どうぞ、注意して、お聞きください。

 今の時期、美味しい鍋料理をはじめ色々のご馳走と遭遇する機会が多くあり、そして、ついつい運動
不足の結果、カロリーオーバーになりがちです。そこで、『うまい、美味い、旨い』をキーワードにして
お話します。美味しいご馳走とのお付き合いに役立てば幸いです。

 ご存知の通り、食物の旨み成分はグルタミン酸やイノシン酸に代表されますが、これによる味覚は、
食行動として、三大栄養素のひとつ、たんぱく質を求めるために備わったと考えられています。
もうひとつの脂肪も、『脂』は肉体の一部を表す『にくづき』に旨いと書きますが、最近になって、その
旨みを感知する受容体が舌に備わっていることが分かりました。
糖質、たんぱく質の熱量が4キロカロリー/グラムであるのに対して、脂肪の熱量は9キロカロリー/グラムもあること
を考えると、熱量の摂取効率からみて、これはうまい話です。そして、飢えとの戦いが日常であった時
代、脂肪を求める食行動は当然であったと思われます。

この時代、糖質であれ、たんぱく質であれ、脂肪であれ、得られるときに得て、食べられるときに食
べて、余った熱量を体内に脂肪として貯めておくことは重要な機能でした。
しかし、現在のような飽食の時代、これをそのまま持ち込めば、肥満の進行につながります。
肥満が肥満だけで終われば良いのですが、脂肪を蓄えて肥大化した内臓の脂肪細胞では、善玉の活性物
質の分泌が減り、逆に、悪玉のそれが増えるのです。この不幸なアンバランスは、体内のブドウ糖を燃
やす時に必要なホルモンであるインスリンの効きを悪くし、糖尿病の発症の危険を増します。
また、善玉の活性物質が減れば、その働きである脂肪の燃焼を高めたり、全身の血管を守ったりする働
きが弱まります。その結果、脂質異常と動脈硬化を引き起こし、そして、高血圧を招きます。
このドミノ倒しがメタボリック症候群(メタボ)というわけです。

ドミノを断ち切るには、おいしいご馳走の食べ過ぎや運動不足を解消することが大切です。
そうすれば、糖尿病、脂質異常、高血圧を防げて、一石三鳥というわけです。これはうまい話です。
皆様はどう思われますか?