運動と筋肉のお話

 夏、本番となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。今回は、真に運動の主役である、筋肉についてお話したいと思います。
 体を動かす筋肉は骨格に強く付着しています。燃料としての糖分、脂肪、酸素といったエネル
ギーの存在下で、神経を伝わってきた命令によって、自らの体重や荷に打ち勝って、収縮しす。
その結果、骨と骨の間の関節が動かされ、目的とする運動が成立するのです。これが骨格筋の
役割です。
 その他にも筋肉は、目を動かしたり、腸を動かしたり、呼吸をしたり、血液を汲みだしたりと、動
くものの動力源となっているのです。すなわち、まさにエンジンです。また、特に、血液を汲みだす
心臓は、筋肉の塊です。しかも、巧妙にアレンジされた塊なのです。それによって、エネルギーを
体の隅々の筋肉にまで届けるエンジンなのです。骨格筋を主エンジンとすれば、これは副エンジ
ンというわけです。運動には、絶えずエネルギーの供給が必要です。
 そこで、運動の主体である骨格筋(主エンジン)とエネルギー供給装置である心臓(副エンジン)
についてお話を進めます。幸い、先にお話したように、どちらも筋肉です。共通して、お話ができま
す。
 これらの筋肉は、その運動特性によって、速筋と遅筋の2種類に分けられます。また、その外観
からは白筋と赤筋とに分けられます。速筋とは,自らため込んでいるエネルギー(糖分のみ)を利
用して、素早く反応する筋肉です。他方、遅筋とは、後方にある心臓(副エンジン)からの絶え間な
く送られてくるエネルギーを頼りに収縮する筋肉です。こちらは、エネルギー運搬の道である毛細
血管が発達していて、赤く見えるのです。ですから、こちらが赤筋で、他方、速筋は白筋というわ
けです。
 ここで、魚を思い浮かべながら、2種類の筋肉の特徴をお話します。普段は泳がずにいて、瞬間
に敵から逃げたり、瞬間に捕食したりする白身の魚、一方、大海を悠然と回遊している赤身の魚
がおりますが、皆様は何の魚を想像されましたか? そして、どちらがお好みですか? 本筋から
それますので、今回は、魚の話はここで止めます。お話したかったのは、目的に合った筋肉をそ
れぞれが持っているということです。
 人の骨格筋(主エンジン)には、両方があり、目的に合わせて、トレーニングし、それぞれを発達
させることができるのです。副エンジンである心臓は、文字通り、一生動きを止められないエンジ
ンですから、当然、赤筋でできているのです。そして、自ら供給するエネルギーの一部を絶えず、
受け取って働いているのです。
 私たちが運動やトレーニングをする時、2種類の筋肉の特性とエネルギー(栄養)の消費のされ
方の違いについて知っておくことが重要です。次回には、この続きをお話します。

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